枚方市在住 S.T様 │ 事故で受傷なし､物損の交渉で希望通りの過失割合で示談成立した事例

事例の概要

駐車場から道路に進入した加害車両が直進車である被害者車両に側面衝突しました。

被害車両を運転していた依頼者様は、過失割合最低９０：１０を認めてもらいたいと希望されていました。

交渉により、過失割合９０：１０で示談が成立させることができました。

事故発生状況

幹線道路から右折し突き当たり路に進入した直後、右側路外駐車場より左折してきた加害車両に衝突されました。

解決までの経緯

依頼者様は、本件事故により受傷なし、物損のみ。相手方保険会社と過失割合について交渉したが拒否されたため、当事務所に相談にお越しになられました。

当事務所受任後、相手方保険会社と示談交渉し、過失割合につき、１０対９０で示談成立させることができました。

当事務所が関わった結果

依頼者が最も希望した過失割合について、最低１０対９０を強く希望したため、訴訟提起も辞さない態度で交渉した結果、当初３０対７０だった過失割合を最終的に１０対９０で示談を成立させることができました。

当事例の解決のポイント

過失割合

本件事故の基本過失は、依頼者２０対相手方８０となります（別冊判例タイムズ３８号【１４８】図）。

しかし、相手方保険会社は、頭出し待機等を理由に、３０対７０であると主張しました。

当方は、本件事故現場の道路の幅からすると頭出し待機していた場合、本件事故のように側面衝突にはならない等と反論した結果、相手方保険会社は２０対８０にその主張を変えたが、それ以当方有利の割合には応じることはできないとし、しばらくの間双方の主張は平行線をたどりました。

しかし、安易に妥協することなく、訴訟提起も辞さない態度を示しつつ粘り強い交渉することにより、１０対９０で示談を成立させることができました。

担当弁護士の解説

過失割合について、本人のみの交渉で、別冊判例タイムズ３８の定める基本過失よりも有利となる過失割合を相手方保険会社に認めさせるのは非常に難しいと言えます。

弁護士が代理人に就任したとしても、示談段階では基本過失割合に従った過失割合しか認めない場合が多いです。

本件事故が裁判に至った場合、基本過失割合で終える可能性が最も高く、基本過失割合よりも依頼者にとって不利な過失割合で終える可能性すらありました。

基本過失割合よりも有利な過失割合で終える可能性は低かった。訴訟提起も辞さない態度で粘り強く交渉した結果、裁判した場合よりも有利な過失割合で示談を成立させることができました。