自己破産の必要書類を徹底解説【一覧表付】|準備・手続をスムーズに進めるための完全ガイド


借金問題

執筆者 弁護士 古山 隼也 (こやま しゅんや)


  • 大阪弁護士会所属 登録番号 第47601号

略歴

清風高等学校卒業/大阪市立大学卒業/大阪市役所入庁(平成18年まで勤務)/京都大学法科大学院卒業/古山綜合法律事務所 代表弁護士

講演・メディア出演・著書

朝日放送「キャスト」/弁護士の顔が見える中小企業法律相談ガイド(弁護士協同組合・共著)/滝川中学校 講演「インターネットトラブルにあわないために-トラブル事例を通じて-」


大阪市職員、大阪・京都の法律事務所の勤務経験を活かし、法律サービスの提供を受ける側に立った分かりやすい言葉で説明、丁寧なサポートで、年間100件以上の問題解決をおこなっています。

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自己破産の必要書類を徹底解説【一覧表付】|準備・手続をスムーズに進めるための完全ガイド


自己破産手続きをスムーズに進めるうえで、必要書類を正しくそろえることは極めて重要です。


本記事では、基本的な必要書類から追加で求められる書類、そして準備時の注意点や専門家を利用するメリット、家族や職場に気付かれずに進める方法まで総合的に解説します。

1. 自己破産で必要となる書類の基本


自己破産手続きは、法律上「破産手続開始」と「免責許可」の2つの手続きから成り立っています(破産法第15条および第248条)。

申立てにあたり、資産・負債状況、借金が膨らんだ事実を裁判官に明らかにするための様々な添付書類が必要となります。
これらの書類は、正確な情報をもれなく記入することで審査を円滑に進めることができます。
反対に、記入漏れや誤りがあると追加の確認や再提出が必要となり、手続きが長引く原因になります。

大阪地方裁判所の必要書類一覧表をもとに作成した、提出可能性のある書類は次の一覧表のとおりです。
なお、地方裁判所により運用に違いがあるため、必ず申し立て前に裁判所などに確認するようにしてください。

1. 必ず提出が必要な書類(◎ および 申立時の必須書類)
書類名 条件・詳細
■ 申立の基本書類
委任状 弁護士に依頼する場合
申立書
債権者一覧表
財産目録
報告書 事業に関する報告書を含む
家計収支表
■ 本人・家族に関する書類
住民票の写し【原本】 3か月以内のもの、世帯全員の記載があり省略のないもの
■ 債権に関する書類
債権調査票 債権者からの届出が6か月以内のもの
■ 資産に関する書類
預貯金通帳・証書 申立前2週間以内に記帳されたもの。表紙・表紙裏・申立前1年分の写し。
■ 収入に関する書類
所得証明書(源泉徴収票等) 直近2年分、省略のないもの
2. 条件に応じて提出が必要な書類(○)
書類名 条件
■ 住居・法人に関する書類
賃貸借契約書、住宅使用許可書、居住証明書等 住居所が住民票と相違する場合
賃貸借契約書等 申立人が賃借人である場合
商業登記全部事項証明書 申立人が法人代表者である場合
■ 債権・過払金に関する書類
債権調査に関する上申書 回答のない債権者がいる場合
利息制限法に基づく(引直し)計算書 条件1:平成22年6月18日より前に取引開始し、取引期間が7年以上の利息制限法を超過する貸金取引がある場合(過払金なし)
条件2:過払金がある場合
再生計画及び弁済計画表 7年以内に個人再生認可が確定している場合
和解調書・和解契約書 過払金返還の和解が成立している場合
■ 預貯金に関する書類
通帳の写し
(以下の口座に該当する場合)
  • 給与等振込口座
  • クレジットカード決済口座
  • 水道光熱費引落口座(第三者名義含む)
該当口座がある場合
金融機関の取引明細書 通帳の破棄・紛失、又は一括記載がある場合
■ 保険・退職金に関する書類
保険証券並びに解約返戻金(見込)額及び契約者貸付が判明する書類 保険に加入しており、申立人が契約者である場合
退職金(見込)額証明書 勤続5年以上の場合
退職金支給規程及び計算書 上記証明書の収集が困難な場合
■ 不動産に関する書類
不動産登記全部事項証明書(共同担保目録付)【原本】 現在、又は申立前2年以内に(申立人・配偶者・同居親子)が不動産を所有している場合
固定資産評価証明書【原本】 不動産を所有している場合
抵当権の被担保債権残額が分かる書類 不動産を所有しており、抵当権が設定されている場合
不動産の評価に関する書類 被担保債権残額が、固定資産税評価額の1.5倍を超え2倍までの場合
処分された不動産の売却金額、使途が判明する書類 申立前2年以内に不動産の処分があった場合
■ 自動車に関する書類
車検証(又は登録事項証明書) 自動車を保有している場合
自動車の評価に関する書類 初年度登録から7年(軽自動車などは5年)以内、又は新車価格が300万円以上の場合
■ 収入・生活状況に関する書類
給与明細書 給与を受領している場合(直近2か月分)
生活保護受給証明書 生活保護受給世帯である場合
公的年金受給証明書 公的年金を受給している場合
失業保険受給証明書 失業保険を受給している場合
確定申告書 個人事業者(現在又は申立て前6か月以内)である場合(直近2年分)
診断書 病気が破産原因、又は現在病気療養中である場合
3. 特に指示があるまでは提出不要な書類(△)
※ただし、一覧表上では「収集済み」かどうかのチェック項目が設けられています。
  • 戸籍全部事項証明書(3か月以内のもの)
  • 決算書等
  • 元帳、出入金明細等

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    2.申立書:入手方法と記載事項


破産・免責申立書は、裁判所に自己破産を申請する際のもっとも基本の書類です。

記載内容

申立人の氏名、住所、借金の総額などの基本情報。

・取得・提出先

自身の住所地を管轄する地方裁判所に持参または郵送で提出。

書式は、裁判所で直接入手、弁護士会によっては公式サイトからダウンロードできます。

・注意点

裁判所ごとに指定書式(フォーマット)が異なります。

他地域の地方裁判所の書式でも受け付けられます。

しかし、不足する記載項目などがあれば管轄裁判所から書類の追加提出などを求められることがあります。

弁護士に依頼する場合は、管轄裁判所の書式取得、作成・提出を代行してもらえます。


2-1. 陳述書(報告書):借金の経緯と現在の状況をまとめる


陳述書では、借金に至った具体的な経緯や返済不能となった理由、さらに生活状況などを詳しく説明します。

内容に整合性がないと追加で説明を求められることが多く、手続きの負担が大きくなりがちです。
裁判所は、陳述書の情報を参考に「やむを得ない事情」を判断するため、時系列に沿って簡潔かつ正直に書くことが求められます。


陳述書は、ギャンブルや浪費などの「免責不許可事由」(破産法第252条1項)がないかを確認するための重要な材料です。
仮に該当する事実があっても、裁判官が事情を考慮して免責を認める(裁量免責)かの判断基準にもなります。
隠し事をして虚偽の報告をすると、免責許可が下りない可能性があるため注意が必要です。

2-2. 債権者一覧表:借入先や借金額を正確に把握する


債権者一覧表は、全ての借入先と借入金額を網羅的に記載する重要書類です。
債務者が一部の債権者だけを意図的に外して申告した場合、借入れについて免責されない可能性があります破産法253条第1項6号)。

家族や知人が連帯保証人になっている借入先であっても、意図的に一覧表から外すことは法律で禁じられています。
隠して申告した場合、自己破産自体が認められない(免責不許可となる)リスクがあるため、すべての債権者を正確に記載してください。

2-3. 滞納公租公課一覧表:税金や保険料の未納を明確化


税金や国民健康保険料などを滞納している場合、その支払い状況を正確に記載した「滞納公租公課一覧表」の提出が必要です(裁判所によって滞納が無い場合でも提出を求められるケースもあります)。

注意点として、自己破産をして免責が認められても、税金や国民健康保険料、年金などは「非免責債権」(破産法第253条1項)に該当するため、支払いが免除されることはありません。
自己破産後も支払いが困難な場合は、別途、役所の窓口で分割納付等の相談を行う必要があります。

 

2-4. 財産目録:不動産や預金口座などの所有資産を明記


財産目録は、自己破産の審査で特に注意して確認される書類です。
自宅や投資用物件、預金口座の残高、株式などの金融資産を詳しく一覧化し、現時点での正確な評価や金額を記入します。
隠し財産があると判断されれば免責が認められない可能性もあるため、誠実に開示することが大切です。

 参照 財産目録記載の項目例

  • 現金
  • 預貯金(休眠口座、残高ゼロの口座も含む)
  • 保険契約(解約返戻金有無に関わらず、申立人が契約者のもの)
  • 退職金(支給見込み額を記載)
  • 貸付金(あなたが貸し付けたお金)
  • 積立金
  • 保証金(住居・駐車場などが賃貸の場合、賃貸借契約書の写しを添付)
  • 有価証券(手形・小切手、株券、転換社債、出資金、ゴルフ会員権等)
  • 自動車・バイク等
  • 不動産
  • 購入価格20万円以上の財産(貴金属、美術品、パソコン、着物等)
  • 相続財産

 

2-5. 家計収支表:直近2ヶ月の生活費を詳しく記録する


家計収支表は、日常の生活必需品の購入や公共料金、家賃などの支出のほか、収入の詳細を2ヶ月分記入する書類です。

破産後に安定した生活を送ることはできそうか、あるいは支出が過度に多くないかなどのポイントがチェックされます。
家計収支表記入の金額を疎明するために、レシートや領収書などのコピーを添付します。
また、申立て後にも家計収支表の提出を求められることもあるため、手続きが終わるまではレシート、領収書は手元に保管しておくようにしましょう。

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3.添付書類


裁判所に、記入内容が事実であることを証明するための資料を添付します。

3-1. 住民票・戸籍謄本:身分関係を証明する必須書類


自己破産手続きでは、申立人の身分や家族構成の確認のために住民票や戸籍謄本が必要です。

裁判所は、同居の家族がいる場合の経済状況や扶養関係などを踏まえて審査を行うこともあります。

住民票は、本人のみではなく世帯全員分が記載され、かつ本籍地や続柄が省略されずに記載されているものが必要です。
ただし、マイナンバー(個人番号)の記載は不要であり、記載されている場合は黒塗り(マスキング)して提出するルールとなっています。
取得の際は、お住まいの市区町村の役場窓口やコンビニ交付などを利用します。

3-2. 所得証明書類(源泉徴収票・給与明細など):収入状況を示す


源泉徴収票や給与明細、課税証明書などは、あなたの収入を裏付ける重要な証拠です。
裁判所は収入状況から返済見込みがないかを総合的に審査します。

給与明細は直近2〜3ヶ月分、源泉徴収票や課税証明書は直近1〜2年分が求められるのが一般的です。
もし無職で収入がない場合は、非課税証明書を取得することで収入がゼロであることを証明します。
紛失した場合は、勤務先(または以前の勤務先)に再発行を依頼するか、市区町村役場で所得証明書を取得して対応します。

また、同居親族と家計が同一(財布が同じ)の場合、その親族の給与明細などの写しの提出が必要になります。

4. 状況に応じて追加で必要となる書類


特定の状況や所有物がある場合には、裁判所から以下の書類が追加で求められることがあります。

4-1. 不動産を所有している場合:登記簿謄本や固定資産税評価証明書


不動産を持っている場合は、所有権の確認と評価のために登記簿謄本や固定資産税評価証明書の提出が必要です。
これらの書類を通して、物件の実際の価値や担保設定の有無を裁判所が確認します。
準備に時間がかかることもあるため、早めに役所や法務局で手続きを行っておくとスムーズです。

持ち家などの不動産がある場合、その売却見込額を示すために、複数の不動産業者による査定書の提出を求められることもあります。
不動産は高額な財産であるため、破産管財人が選任されて換価(現金化)され、債権者へ配当される「管財事件」になる可能性が高くなります。

なお、住宅ローン付の不動産の場合には、オーバーローンかアンダーローンかを確認するために、借入時の契約書の提出、査定書などの提出を求められることがあります。

4-2. 車を所有している場合:車検証・査定書


車を所有しているときは、車検証や査定書、オートガイド自動車価格月報(レッドブック)のコピーなどを提出するのが一般的です。

自動車の場合、初年度登録から一定の年数(例えば普通車なら5〜7年など)が経過しており、市場価値がほぼゼロ(20万円未満など)であると認められれば、手元に残せるケースもあります。
価値を証明するために、中古車買取業者などに査定を依頼し、査定書を添付します。

なお、家計収支表に同居家族の駐車場の使用料金の出費がある場合、申立人以外の財産であることを証明するために、車検証の写しを提出します。

4-3. 保険に加入している場合:保険証券と解約返戻金証明書


自己破産時には、保険の解約返戻金額によって処分の対象となります。

解約返戻金の有無に関わらず、保険証券(保険証書)、保険会社が発行する解約返戻金見込額証明書の写しを提出します。
申立て前に、保険の種類や契約年数に応じた価値を確認しておきましょう。

生命保険や学資保険だけでなく、積立型の損害保険なども対象です。
この金額が20万円を超える場合は、原則として保険を解約し、そのお金を債権者への配当に充てる必要があります。
ただし、自由財産拡張制度を利用することで、裁判所の判断で「現金」と合わせて総額99万円までの財産を手元に残せることがあります。

4-4. 退職金制度がある会社に勤めている場合:退職金見込額証明書・退職金規程


退職金は将来的に受領するものであり、実際の受給時期や在職期間によって金額が変動しますが、その一部が財産として評価されます。
基本的には、会社側から退職金見込額証明書や、社内制度や規程に沿った支給金額の8分の1が財産とみなされます。

退職金見込額証明書を会社から交付が受けられない場合、就業規則や退職金規程のコピーと、自身の勤続年数・基本給から自作した計算書を提出することで代用できるケースもありますので、弁護士に相談してください。

4-5. 個人事業主の場合:確定申告書や決算書類


個人事業主は、収入の証明が通常の給与所得者より複雑になりがちです。
確定申告書や決算書など、事業に関する帳簿を提示し、収入実態を明確に示す必要があります。

4-6. 年金受給・生活保護受給中の場合:受給証明書・通知書


年金や生活保護費は、法律上差し押さえが禁止されている財産(差押禁止債権)です。

しかし、家計の収入状況を明らかにする義務があるため、自治体や年金事務所が発行する年金振込通知書や生活保護受給証明書の写しの提出は必須です。

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5. 書類集めをスムーズに進めるためのコツと注意点


自己破産の手続きには多くの書類が必要です。
取得先も役所や金融機関などさまざまです。
書類ごとに有効期限が設けられていることもあり、発行日や取得期間を正確に把握しておくことが重要です。

5-1. 書類の有効期限や発行日数に注意する


住民票や戸籍謄本などは、発行から3ヶ月以内のものが有効です。
郵送取得の場合、交付に時間がかかる自治体もあるため、申立て時期の見込みを逆算して準備を進めましょう。

役所で取得する書類には数百円程度の手数料(費用)がかかります。
取り直しになると金銭的にも無駄になります。

5-2. チェックリストを活用し、漏れや重複を防ぐ


裁判所によっては、添付資料の一覧表の提出が必要になることがあります。
書類が多いと、取得漏れ、重複取得してしまう可能性があるため、こうした一覧表をチェックリストとして活用することで、漏れや重複を防ぎながら効率よく収集できます。

5-3. 大きな入出金がある場合は根拠資料をまとめる


通帳に大きな出金や振り込みがあると、裁判所から資金移動の意図を疑われる場合があります。

そのような場合は、送金した相手先や理由を示す資料を用意しておくと審査がスムーズです。
特に親族間のお金のやり取りや、資産の処分履歴がある場合は契約書や領収書などの資料を確保しておき、説明できるようにしておきましょう。

たとえば、預貯金通帳は過去2年間程度の取引履歴を提出します。
返済不能であるにもかかわらず特定の借入先だけに返済をしている(偏頗弁済:へんぱべんさい)事実や、使途不明な現金引き出しがあると、裁判所から厳しく追及されることがあります。

5-4. 書類不備や不足が見つかった場合の対処法


裁判所に書類を提出する前に、事前に不備や不足がないかを改めて確認します。
提出後に指摘されると、再提出や追加説明で時間を取られ、手続きが長期化する恐れがあります。

紛失等の理由でどうしても集められない書類(古い通帳や過去の給与明細など)がある場合は、金融機関に取引履歴の発行を依頼するなど代替の対応方法があります。

6. 弁護士・専門家に依頼するメリット


必要書類の把握や手続きの進行を円滑にするため、専門家のサポートを検討するケースが増えています。
弁護士や司法書士などの専門家に依頼すれば、書類不備を防ぎ、最適な方法で申立てまでスムーズに進められます。

6-1. 書類の収集から作成までのサポートを受けられる


専門家は過去の豊富な事例をもとに、どの書類がどのタイミングで必要かを熟知しています。
書き方のアドバイスに加え、役所や金融機関で取得する書類の取り寄せ方法もサポートしてもらえるケースが多いです。
結果的に手続き全体を短縮でき、自分の負担を大幅に減らすことができます。

特に、裁判所へ提出する申立書や陳述書などの法的な書面は、書き方一つで裁判官の心証を左右します。
弁護士であれば、本人の言い分を法的に整理し、免責許可が下りやすいように適切に文章をまとめることが可能です。

6-2. 手続きスピードの向上と負担の軽減が期待できる


専門家に依頼すれば書類のミスや不足による再提出が減り、裁判所とのやりとりも円滑に進みます。
精神的な不安を軽減しながら手続きを進められることは、大きなメリットです。

また、弁護士に自己破産を依頼して「受任通知」が各債権者に送付されると、その時点で借金の督促が法的にストップします。
毎月の返済が止められるため、その間に申立て費用や生活再建のための資金を貯めることができるようになります。

6-3. 他の債務整理方法も含め、最適な解決策を提案してもらえる


借金の状況によっては、自己破産以外の債務整理方法が適切な場合があります。
専門家の多角的な視点を取り入れることで、任意整理や個人再生など、より適切な手段を検討することが可能です。
自分だけで判断すると見落としがちな選択肢を整理・比較してもらえるため、安心して決断を下せます。

費用が心配な方に対しては、国が設立した法的トラブル解決の総合案内所である「法テラス(日本司法支援センター)」の民事法律扶助制度を利用し、弁護士費用の立替や免除を受ける流れの紹介も可能です。
弁護士事務所によっては、法テラスの利用手続き自体もサポートしてくれます。

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7. 家族や会社に気付かれずに手続きを進めるポイント


周囲に知られたくない場合には、書類の取り扱い方や連絡方法に工夫が必要です。

自己破産は社会的にもデリケートな問題であり、家族や会社に知られたくないという意向を持つ方は少なくありません。
郵送物の送り先や受け取り方法、書類を保管する場所など、細部に注意を払えば周囲の目に触れずに手続きを進めることも可能です。

7-1. 郵便物の送付先や管理方法に工夫をする


裁判所や弁護士事務所から届く書類が自宅に郵送されると、家族に不審がられる可能性があります。
その場合、私書箱を利用して管理する、あるいは弁護士に手続きを依頼するなどの方法が考えられます。

通常、弁護士を代理人に立てている場合、裁判所からの書類や債権者からの連絡はすべて弁護士事務所宛に送られます。
本人の住居に直接書類が届くことはなくなるため、同居の家族に郵便物から事実が発覚するリスクは大幅に低減されます。

7-2. 同居家族に関わる書類の扱いと収入証明の注意点


同居家族の収入証明が必要な場面では、その取り寄せや管理に家族の協力が必要となる場合があります。

同居家族の給与明細や源泉徴収票、世帯の家計簿などの提出を求められるのは「世帯全体の収入と支出」を裁判所が把握するためです。
「どうしても家族の給与明細を出せない」という悩みがある場合、本人の通帳と家計収支表のみで審査を進めてもらえるかなどを一度、弁護士に相談をして検討するのも良いでしょう。

なお、自己破産をすると、国の機関紙「官報」に掲載されるため、家族や会社にバレる可能性はあります。
ただ、実際には官報を日々チェックする方は少ないため、事実上バレる可能性は低いといえます。

7-3. 会社への連絡や書類請求を最小限に抑える工夫


会社役員や従業員の場合、退職金見込額証明書や所得証明書などを会社から取得しなければならないことがあります。

退職金見込額証明書が必要な場合でも、前述の通り「退職金規程のコピーと自作の計算書」で代用できれば、会社に破産手続開始の事実を知られることはありません。
なお、自己破産したからといって、法律上、会社が従業員を解雇することは不当解雇にあたりますので、過度に恐れる必要はありません。

8. まとめ


自己破産に必要な書類は多岐にわたり、状況によっても異なりますが、正確な準備こそが手続きを円滑にするカギです。

一度に求められる書類の数は多いですが、期限や取得先を把握し、チェックリストを利用しながら進めることで手続きの効率を上げられます。
弁護士や専門家の協力を得ることで、必要書類の整理や不備の防止が期待でき、精神的な負担も大幅に軽減できます。

古山綜合法律事務所では、個人の借金問題の解決サポートをおこなっています。
また、初回無料相談を実施中です。
ご事情を丁寧にお伺いし、具体的な解決策や見通しをアドバイスいたします。
ぜひ、お気軽にお問い合わせ、ご相談ください。

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