借金減額診断やシミュレーターは怪しい?安全性・デメリット・仕組みを徹底解説
借金問題

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借金減額診断やシミュレーターは怪しい?安全性・デメリット・仕組みを徹底解説
借金を減らせるか悩んでいる時に、「借金減額診断」や「シミュレーター」をSNSやネット広告で頻繁に目にするかもしれません。
「毎月の返済額が減る」「お金が戻ってくる」といった魅力的なキャッチコピーが並ぶ一方で、「個人情報を入力しても大丈夫?」「後から高額な請求をされる詐欺ではないか?」と強い不安を感じる方も多いはずです。
たしかに、インターネット上には怪しいサイトや誇大広告も存在し、個人情報の扱いを不安視する声があるのも事実です。
しかし、仕組みを正しく理解して利用すれば、借金問題を解決する初期ステップとして有効なツールとなることがあります。
本記事では、借金返済に悩む方が安心して一歩を踏み出せるよう、診断サービスのからくりや安全性、メリット・デメリットを専門的見地から徹底解説します。
1. 借金減額診断とは何か
借金減額診断とは、現在の借金総額や支払い状況、借入期間などの情報を入力するだけで、借金が減額できる可能性や減額幅の目安を簡易的に判定するサービスです。
このツールの多くは、主に「利息制限法」に基づいた過払い金の有無や、将来利息をカットした場合のシミュレーションを行うプログラムです。
かつて消費者金融などが設定していたグレーゾーン金利(年20%超)での借入がある場合、現在の金額を大幅に減らせる可能性があります。
インターネット上で提供されているため、東京などの遠方にある法律事務所へ直接足を運ぶ前に、手軽にスマホから試せる点が最大の特徴といえます。
多くの場合、弁護士・司法書士事務所や法律相談所が監修し、債務整理の可能性をチェックするツールとしても活用されています。
診断そのものはあくまで目安ですが、自分の借金状況を客観的に整理する場としても意義があります。
ただし、無料で利用できる一方で、運営者が相談獲得(集客)を目的としているケースが見られます。
実際に、弁護士会でもこうした「借金減額診断」「減額シミュレーター」についての注意喚起が行われています。
参照リンク 大阪弁護士会「弁護士の業務広告について」
債務整理事件を取り扱う弁護士の広告について
「借金減額診断」「減額シミュレーター」などのタイトルで、シミュレーションさせる広告
借入件数や金額などの簡単な質問や入力させるだけで、どのような情報を入力しても同じ結果が表示され、具体的な根拠もなく、「借金を減額できる可能性があります。」と案内するものがあります。
入力の際には、個人情報も求められます。
このような広告は、誇大であったり、相談者に過度な期待を抱かせて、債務整理の依頼を勧誘するという問題があります。
こうした背景を踏まえ、正しく使いこなすには、診断だけで問題が解決するわけではない点も理解しておく必要があります。
1-1. 借金減額診断の目的・仕組み
借金減額診断の主な目的は、利用者が自分の借金総額や金利、返済期間などを再確認し、大まかな減額の可能性を探ることにあります。
シミュレーターの内部的な仕組みとしては、入力された内容(借入件数、借入総額、毎月の返済額など)をプログラムで解析し、「任意整理」や「過払い金請求」を行った場合の概算結果を出力します。
具体的には、年15%〜20%程度の将来利息を0%に固定した場合、完済までの金額がどれほど圧縮されるかを算出するものもあります。
多重債務にある方が抱える借金状況を整理し、どのような債務整理方法が適切かを把握するための第一ステップとして有効です。
1-2. なぜ無料?サービスのからくりと運営者の狙い
借金減額診断が無料で提供されている背景には、運営側の明確なビジネスモデルがあります。
「無料だから裏があるのでは?」と疑う方も多いですが、からくりは単純です。
弁護士・司法書士事務所の集客
自社で運営し、診断をきっかけに正式な相談・依頼へと繋げるためのマーケティング手法です。
広告代理店の紹介料
診断サイトを運営し、提携する複数の法律事務所へユーザーを紹介することで、広告宣伝費を得る仕組みです。
ユーザーは無料でリスクなく信頼性のある情報を得られ、事務所側は解決を必要としている人と出会えるという「相互の利益」が成り立っています。
一方で、個人情報を集めて不当な名簿業者へ転売するような詐欺的サイトも稀に存在するため、運営元の確認が必要です。
1-3. 診断だけで借金は減る?実際に必要な手続き
借金減額診断の記事や広告を見ると、まるで診断だけで借金が減るかのような印象を受けるかもしれません。
しかし、診断結果はあくまで入り口に過ぎず、実際に借金を減らすには法的・実務的な債務整理手続きが必要です。
診断結果を受けて、実際に借金を減額するためには以下のステップが必要になります。
専門家への正式な相談
弁護士や司法書士と面談する。
受任契約の締結
手続きを正式に依頼する。
受任通知の送付
債権者に通知を送り、この時点で毎月の返済や督促が一時停止します。
和解交渉または申立て
債権者との交渉(任意整理)や裁判所への申立て(個人再生・自己破産)を行う。
専門家への依頼をして初めて減額が実現します。
借金問題の無料相談を実施中
受付スタッフが弁護士とのご相談日程を調整いたします。
2. 本当に怪しい?安全な借金減額診断を見分けるポイント
インターネット上には様々な診断サイトが存在していますが、安全なサービスであるか見極めるためのチェックポイントを紹介します。
読者が抱く最大の懸念は「個人情報の流出」や「ヤミ金からの連絡」です。
これらを回避し、信頼性の高いサイトを選ぶための3つの基準を詳しく見ていきましょう。
2-1. 弁護士・司法書士が運営しているかをチェック
借金減額診断サイトの安全性を判断する上で、運営母体が弁護士や司法書士事務所であるかどうかは大きな指標となります。
サイトの最下部(フッター)や「運営者情報」を確認し、以下の情報が記載されているかチェックしてください。
実在する事務所であれば、日本弁護士連合会や各会の名簿で照会が可能です。
参照 日本弁護士連合会
弁護士情報検索
運営元が「〇〇事務局」といった曖昧な名称で、所在地や連絡先が不明瞭な場合は、個人情報の収集だけを目的とした怪しいサイトである可能性が高いため、利用を控えましょう。
2-2. 個人情報の取り扱いとプライバシーポリシーの確認
借金状況や個人情報は非常にセンシティブであり、取り扱いを誤れば大きなトラブルにつながる恐れがあります。
一般的に、安全なサイトには「プライバシーポリシー(個人情報保護方針)」が掲示されています。
https:// で始まっているか)され、通信が暗号化されているか
これらが整っているサイトは、法律に従った適切な情報管理を行っている信頼性があると言えます。
2-3. 利用規約に過剰な宣伝文句や根拠のない大幅減額表示はないか
借金減額診断のサイトをチェックしていると「借金が驚くほど減ります」「返済の7割カットを保証」など、あまりに魅力的な言葉が並んでいる場合があります。
これらは、日本弁護士連合会の「弁護士業務広告指針」等に抵触する恐れのある誇大広告である可能性も否定できません。
借金がいくら減るかは、個別の収入や借入状況によって決まるため、一律に「100%減額」をうたうことは不可能です。
参照 大阪弁護士会
「「国が認めた借金救済制度」と表現する広告」
具体的にどんな制度のことを指しているのかも説明がありません。
破産や個人再生という広く知られた制度に触れずにこのようなフレーズを用いることは、まるで破産や個人再生のほかに自分の知らない特別な制度があり、簡単に借金の減額ができるような誤解をさせるという問題があります。
サイトの更新日が新しく、メリットだけでなくリスクについても正確に触れているかを確認しましょう。
3. 借金減額診断のメリットとは?
気軽に借金問題の可能性を探ることができる借金減額診断には、どのような利点があるのでしょうか。
3-1. 無料で気軽に試せる
借金減額診断の多くは無料で提供されており、金銭的な負担なく利用できるのが大きなメリットです。
本来、弁護士への個別相談は「30分5,000円」などの相談料がかかる場合があります。
お金に余裕がないからこそ悩んでいる読者にとって、最初のハードルがゼロであることは、解決への大きな一歩を後押しします。
3-2. 匿名OKのツールもあり相談のハードルが低い
個人情報を出さずに診断してくれるサイトもあります。
「家族や会社にバレたくない」という悩みを抱える方にとって、匿名(または苗字のみ、ニックネーム等)で利用できるツールは安心です。
3-3. 借金総額や減額の可能性を把握して次の行動を決めやすい
適切な債務整理方法を考える前に、借金の正確な総額や返済状況の把握が必要です。
診断ツールに情報を入力するなかで、ご自身の借金状況を再確認することができます。
借入先がどこに何件あるか
借入期間はどのくらいか
現在の年利は何%か
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受付スタッフが弁護士とのご相談日程を調整いたします。
4. 借金減額診断を利用するデメリット・注意点
メリットの多い借金減額診断にも、利用者があらかじめ知っておくべき注意点があります。
4-1. 診断結果はあくまで目安にすぎない
診断フォームに入力した情報だけでは、詳細な返済状況や取引履歴にまで踏み込んだ正確な判定はできません。
実際の減額幅は、利息制限法に基づく「引き直し計算」や、各債権者(金融業者)との個別交渉によって1円単位で変動します。
最近では任意整理における貸金業者側の姿勢も変わってきています。
以前より厳しい条件での和解となるケースも少なくありません。
診断で提示された金額は「最高にうまく交渉できた場合の見込み」程度に考え、絶対視しないことが大切です。
4-2. 連絡が来る:営業メールや電話の可能性
診断ツールに個人情報を入力すると、弁護士や司法書士事務所から確認の電話やメールが届くことがあります。
これは「いたずら防止」や「より詳しい状況確認(正確な診断)」のために行われることがあります。
しかし、タイミングによっては「しつこい問い合わせ」と感じてしまうこともあるでしょう。
対策
連絡が不要な場合は、利用規約に従って配信停止の手続きをとるか、最初に電話が来た際に「検討しますので、一度連絡を控えてください」とはっきり伝えることで、大半の事務所は対応を止めてくれます。
4-3. 信用情報への影響はないが過度な期待は禁物
借金減額診断を受けるだけでは、信用情報機関(いわゆるブラックリスト)に登録されることはありません。
ブラックリスト(信用情報機関の事故情報)に登録される主な原因は、手続きに伴う「返済の停止(長期延滞)」や、保証会社による「代位弁済」などです。
「診断さえすれば返済を止めていい」というわけでもありません。
手続きが完了するまでは、通常の返済義務が残っている点に注意してください。
4-4. 個人情報漏洩リスクはゼロではない
診断時に入力する情報が流出するリスクは、運営元がしっかり管理していれば極めて低いですが、決してゼロとはいえません。
特に出所不明の広告から飛んだサイトで、詳細な住所や勤務先まで入力させるようなものは要注意です。
5. よくある疑問:借金減額診断は怪しい?
借金減額診断を利用する際に寄せられる典型的な疑問や不安点に答えます。
5-1. 診断してみただけでブラックリストになる?
回答:なりません。
診断サイトは、あくまで「現在の契約状況に基づいたシミュレーション」を行う場所です。信用情報機関(JICCやCIC)のデータに勝手にアクセスしたり、記録を残したりすることはありません。
5-2. 減額できない借金はある?
回答:借金の種類によっては、法律上どうしても減額できないケースがあります。
減額できない借金
税金(所得税、住民税等)、国民健康保険料、年金、養育費、罰金。
これらは「非免責債権」と呼ばれ、自己破産をしても免除されません。
債務整理の対象となる借金
消費者金融のカードローン、銀行のリボ払い、学生ローンなど。
5-3. 診断結果後の勧誘は断れる?契約の自由はある
回答:断れます。
弁護士や司法書士への依頼は、民法上の「委任契約」に基づきます。
利用者はどの専門家に依頼するかを自由に選ぶ権利(契約の自由)を持っており、診断結果を受けて「今のところは自分で頑張る」「他の事務所と比較したい」と判断することに何の制約もありません。
5-4. LINE減額診断や自動診断ツールの特徴
回答:最近は、LINEアプリなどを活用した借金減額診断も登場しています。
LINE診断はチャット形式で対話するように入力できるため、より手軽で「悩みを打ち明けやすい」という特徴があります。
注意点
LINEアカウントが実在する弁護士事務所の公式アカウント(認証マーク付き)であるかを確認してください。
非公式な、誰が運営しているか不明なアカウントは、個人情報を抜き取る詐欺サイトへの誘導窓口になっているリスクがあります。
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6. 借金を減額する具体的な方法:債務整理制度
診断結果によっては実際に債務整理を検討する必要があります。
代表的な手続きと特徴を確認しましょう。
6-1. 任意整理
任意整理は、裁判所を通さずに弁護士が直接債権者(金融機関)と交渉する手続きです。
仕組み
多くのケースでは、本来支払うはずだった将来利息(年15%〜18%程度)を全額カットし、元本のみを原則3年〜5年で分割返済します。
また、それまでに発生している遅延損害金をカットできる場合もあります。
効果
借金の総返済額を大幅に減らすことは難しいですが、支払い回数の延長や利息・遅延損害金のカットにより、毎月の支払負担が軽減されます。
任意交渉のため、家族や会社など周囲にバレにくい方法です。
6-2. 個人再生
民事再生法(平成11年法律第225号)に基づく手続きで、裁判所の認可を得て借金を元本から大幅に圧縮します。
仕組み
借金総額を原則1/5(最低100万円)程度にまで減らし、3年〜5年で返済します。
メリット
住宅ローン特則(住宅資金特別条項)を利用すれば、持ち家を手放さずに借金だけを減らせる可能性があります。
6-3. 自己破産
支払い不能の状態であると裁判所に認められれば、全ての借金の返済義務が免除(免責)されます。
仕組み
生活に最低限必要な財産以外を処分し、債権者に配分します。
重要
借金がゼロになる最大の救済措置ですが、一定期間の職業制限や、信用情報への長期的な影響(ブラックリスト)があります。
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「自己破産のメリット・デメリットを徹底解説」
6-4. 過払い金請求
かつて利息制限法の上限(年15%〜20%)を超えて支払っていた利息がある場合、その返還を求める手続きです。
効果
戻ってきたお金で現在の残債をゼロにしたり、手元に現金として受け取れる場合があります。2010年(平成22年)以前から取引がある場合は、強力な減額手段となることがあります。
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7.まとめ
借金減額診断を正しく利用することで、現在の債務状況を整理し、最適な解決策を検討するきっかけを得られます。
但し、詐欺サイトや闇金への勧誘の入り口となっている場合もあります。
借金減額診断は手軽なイメージがありますが、実際にいくら減額できるのかは弁護士や司法書士に相談して、確認する必要があります。
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